『カンポンのガキ大将』
ラツト
荻島早苗、末吉美栄子訳
晶文社(一九八四年)
マレーシアでは、「村」のことをカンポンといいます。
マレーシアで最も人気のある漫画家ラットが、故郷の村で過ごした幼・少年時代を回想し、なつかしさをこめて、この絵本を描きました。
作品のジャンルとして「絵本」と言ってよいかどうかわかりません。
画風は誰がみても漫画ですし、思わずふきだしてしまうコミカルな場面がたくさんあります。
作者の家族や田舎への思いがあふれる文は、エッセイとして読んでも満足させてくれますし、都会へ出て、自分の好きな道へ進んだ作者の自伝的物語でもあります。