新しい装置による実験は、目黒の林業試験場と浅川実験林の2ヵ所で同時に行なわれました。
2週間後、目黒に置かれた装置ではやはり、浄化していない部屋のコケは全部枯れ、浄化した部屋のものは正常でした。
浅川実験林に置いた装置では、両方の部屋ともコケは正常に育っており、この場所の空気は清浄であることが証明されたのです。
・・・なんとおもしろいことに、浅川実験林に長く置いて生長を見ると、浄化した部屋のコケより、浄化しない部屋のコケのほうがよく伸びる傾向にありました。
この結果にはびっくりです。
この装置では、水だけを与えて、養分をまったく与えなかったため、空気中に含まれたホコリなど、ある程度の「汚染物質」がコケにとって養分になっているためでしょう。
もう1つの問題が残っています。
この装置に用いられた小さなフィルターが、完全に汚染物質を除去しているかどうかという点です。
フィルターは、直径3センチ、長さ6センチほどのプラスチックびんに活性炭を詰めただけのものでした。